シンプルで使いやすいアウトラインプロセッサ。アイデアをスムーズに構造化することが可能。「iLiner」は、個別のトピック(項目)を階層構造の「アウトライン」で整理し、アイデアや企画、文章、情報などをまとめられるアウトラインプロセッサ。ランダムに書き留めておいた項目の順序を入れ替えたり、類似項目をまとめて分類したり、階層を作って振り分けたりして構造化することで、アイデアや情報を視覚的に整理できる。文書から要約文を作成する機能などもある。
階層は「家族関係」で表され、下の階層に属するトピックを「子」、上の階層を「親」、同じ階層に並列するトピックを「兄」「弟」と呼ぶ。既存のトピックに新たなトピック(親/弟/子)の追加や、トピックの階層間移動(子⇔親)、同階層移動(兄⇔弟)は、メイン画面上部に並ぶツールボタンから行うことが可能。すべての階層を表示したり、最上位の階層のみを表示したりと、階層構造の表示方法を変更することも簡単だ。主要機能にはホットキーが割り当てられ、トピックの削除や複製などの編集作業をスムーズに行えるようになっている。
トピックにはテキストのほか、写真や画像などのグラフィックデータを取り込むことも可能。サウンドを録音/再生してトピックに取り込むこともできる。テキストとグラフィック/サウンドのオブジェクトを1トピック内に混在させることも可能だ。
トピックにナンバリングを振ることもできる。数字、ローマ数字とアルファベット、チェックボックスに加え、任意の記号や文字をナンバリング記号として指定することが可能で、トピックの序列をわかりやすく整理できる。トピックのソート機能(数字→英字アルファベット→ひらかな順。昇順/降順も可)や、トピックに含まれる文字列の検索機能もある。
テキストエディタ「FastEdit」が付属し、長い文書を作成/編集することも可能。編集したテキストは、アウトライン上へドラッグ&ドロップして簡単にコピーできるほか、逆にアウトラインから「FastEdit」画面にドラッグすることも可能だ。
作成したアウトラインは、TXT/RTF/Unicode形式や、RSS文書などで用いられるOPML(Outline Processior Markup Language)形式で書き出すことができる。QuickTime形式で保存することも可能だ。さらに、保存時にトピック先頭にタブやナンバリングを挿入することで「階層構造を保持したまま保存」したり、「縮小(非表示)にした階層を展開(表示)した上で保存」したりといったこともできるようになっている。
要約機能もある。アウトラインやFastEdit書類に含まれる語句を解析して、文章のあらまし(要約文)を作成できる。要約文としてまとめる文の数を設定できるほか、フォント/サイズ/スタイルを指定することも可能。要約結果は、アウトライン/FastEdit文書形式で出力できる。