デジタルカメラのRAW画像ファイルのプレビューをエクスプローラ上で行えるようにするソフト。「RawT」は、Windowsでは標準でサポートされていないRAW画像ファイルの、エクスプローラ上でのサムネイル表示を可能にするシェル拡張機能。エクスプローラで「縮小版」表示を選択すると、(アイコンが拡大されるのではなく)画像そのものがサムネイル表示され、特定のアプリケーションを起動することなく、RAW画像ファイルの内容を確認できる。別ウィンドウで画像をプレビューすることも可能。Exif情報をもとにしたファイル名のリネームや、RAW画像ファイルからのサムネイルイメージの抽出なども行える。デジカメ各社のRAW画像ファイルに対応する。
インストールすると、エクスプローラの「縮小版」表示で、RAW画像ファイルのサムネイルが表示されるようになる。ファイルのダブルクリックなどで、別ウィンドウが開き、画像をプレビューできる仕組み。
RAW画像ファイルに記載されたカメラ名、シャッター速度、絞り、ISO値といった撮影情報を、エクスプローラのプロパティから取得することもできる。(表示項目を設定しておけば)エクスプローラの「詳細」表示でも、カメラ名や製造元などの情報を確認できるようになる。もちろん、露出時間などの各項目でファイルをソートすることも可能だ。
コンテキスト(右クリック)メニューやドラッグ&ドロップを拡張する機能もある。RAW画像ファイルの右クリックからは、Exif情報に記録された撮影日や時刻をもとに、ファイル名をリネームできる機能が呼び出せる。複数ファイルを選択したときでも有効で、同一日に作成したものが複数ある場合には連番を振ることも可能だ。ファイル名のフォーマットは柔軟にカスタマイズできる。
RAW画像ファイルからサムネイルイメージを抽出し、JPEGファイルで保存できる機能もある。複数サイズのサムネイル画像を持つRAW画像ファイルでは、それらの中から最大サイズのものを選ぶか、最小サイズのものを選ぶかの指定もできる。サムネイルの抽出は右ドラッグのメニューから行うことも可能。「ここへサムネイルを抽出」が追加され、(通常のファイルコピーや移動と同様の操作で)指定した位置にサムネイル画像を保存できるようになる。
対応するRAW画像ファイルは、キヤノン(CRW/CR2)、ニコン(NEF)、オリンパス(ORF)など、主要デジタルカメラメーカー各社のもの。複数機種を所有する人でも、同じ操作で同じ作業を行うことが可能だ。
32bit版のほかに64bit版も用意されており、Windows XP/Server 2003/Vistaの各64bit版(x64版)でネイティブに動作する。