Macintosh用にフォーマットされたディスクを、Windows環境で使えるようにするデバイスドライバ。「MacDrive」は、Mac OS/Mac OS Xで用いられるフォーマットのディスクをWindowsで読み書きできるようにするためのソフト。デバイスドライバとして動作し、ユーザは特に意識することなく、MacのファイルをWindows上で扱えるようになる。新バージョン「7」では、Windows Vistaに対応したほか、従来のHFS/HFS+に加え、Mac OS Xのファイルシステム「HFSX」も扱えるようになった。Boot Camp環境での動作にも正式に対応した。
「MacDrive 7 日本語版 for Windows」を利用すれば、例えばドラッグ&ドロップによるコピー/移動/削除といったファイル操作のほか、Windows版/Macintosh版の両方があるアプリケーション──例えばWord/Excelなど──で作成されたデータファイルを、Windowsからダブルクリックで開くことができるようになる(データの拡張子が必要)。
使い方は簡単。「MacDrive 7 日本語版 for Windows」をインストールしたパソコンに、Mac専用の形式でフォーマットされたボリュームを接続するだけ。「マイコンピュータ」の中に、Mac OS/Mac OS Xフォーマットのディスクが1台のドライブとして表示され、Windows用のドライブと同様にMacのドライブにアクセスできるようになる。
ハードディスクのほか、Macで作成されたDVD/CD、MOなどのリムーバブルディスク(メディア)にもアクセスすることが可能。外付けハードディスクの場合は、あらかじめパソコンに接続しておくことで、Windowsの起動時に自動的にマウントされる。Boot Camp環境にも対応する。Boot Campで動作しているWindowsからMac OS X側のボリュームにアクセスできる。
さらに、
- HFS/HFS+/HFSX形式によるボリュームの初期化
- Mac用メディア(CD-R/RW、DVD±R/RW)の作成
- 読み込み不能になったMac用メディアの修復
- Mac形式のボリュームのチェック(エラー検索と修復)
といった操作も可能。簡易ランチャが付属し、主要な機能は瞬時に呼び出せる。ボリュームの作成やフォーマット/チェックなどの操作では、ウィザード形式で作業の流れを指示してくれる。そのほかにも、強力な「拡張子マップ」を搭載する。Macファイルの属性であるタイプ/クリエータを、Windowsで用いられる拡張子と関連付けることが可能で、拡張子の付いていないMacファイルにWindowsで開くための適切な拡張子を付加したり、Windowsファイルの拡張子から判断して、Macのタイプ/クリエータを付加したりといったことができる。拡張子マップのユーザによる編集も可能で、処理規則を任意に追加・変更できる。