フォルダ単位でのミラーリングを高速に行えるソフト。わかりやすいインタフェースで、はじめてでも簡単に使える。「EZMirror」は、指定フォルダのファイルを他のハードディスクやネットワークドライブ、各種メディアにバックアップ(ミラーリング)できるソフト。設定はウィザードを使って簡単に行える。コピー元とコピー先を比較し、変化がない場合にはコピーを行わない差分バックアップに対応。柔軟なスケジュール設定で、自在なバックアップを実現できる。
バックアップは、コピー元と同じ内容のフォルダツリー/ファイル群をコピー先に構築するミラーリング方式。ひとつのバックアップ設定で、コピー元/コピー先フォルダはそれぞれひとつずつしか指定できないが、バックアップ設定はいくつでも作成できる。複数の設定を組み合わせてバックアップすることも可能だ。
バックアップの際には、コピー元/コピー先フォルダの一覧やタイムスタンプの比較を行うことで、必要なフォルダ/ファイルのみをバックアップ対象にする「差分バックアップ」を行える。ミラーリングが基本のため、コピー元でファイルが削除されると、バックアップ先の対応ファイルも(バックアップのタイミングで)削除されるが、設定により一度バックアップしたファイルは削除しないようにすることも可能。ファイルの削除方法としてごみ箱へ移動させたり、更新されたファイルを履歴フォルダに保存したりすることで、すべての変更履歴を残すことも可能だ。
コピー先には、コピー元と同じコンピュータのローカルハードディスクはもちろん、ネットワークで接続された他のパソコンのフォルダも指定できる。ネットワーク上の共有フォルダを自分のコンピュータにマウントして使用することも可能。さらに「バックアップする曜日ごとに別々のバックアップ先を指定する」といったことも可能で、毎日バックアップする場合でも、1週間分の世代の異なるデータを保存できる。
スケジュール指定は柔軟に行える。一定時間ごと、毎日、毎週などの指定が可能で、毎週の場合はバックアップする曜日を複数指定したバックアップも行える。日単位のバックアップでは、バックアップ開始時間を複数指定することが可能で、例えば「毎日午前7時と午後6時にバックアップする」といったことができる。
バックアップ機能はWindowsのサービスとして動作させることができ、ユーザがログオンしていない状態でも、パソコンの電源が入っていればバックアップを実行できる。バックアップの実行結果は「EzMirror」の画面に表示されるほか、ログファイルとして残すことも可能で、ログオンしていない状態でバックアップされた場合でも、結果ログをあとから確認できる。ログはCSV形式なので、Excelなどで分析することができる。
バックアップの設定は、ウィザードを使って設定が行える。初回起動時には自動的にウィザードが起動するほか、新規にバックアップを登録する場合もウィザードで設定できる。もちろんウィザードで登録された結果に対して、あとから詳細な変更を加えることが可能だ。