画像ファイルやテキストファイルの閲覧・編集、ファイルの圧縮・展開(解凍)などの機能を備えた多機能ファイル管理ソフト。「SeeZ」は、エクスプローラとほぼ同様の操作性を持つ、使いやすいファイル管理ソフト。ファイルを開いたり、コピー・削除・移動、リネームを行ったりと、ファイラとしての基本的な機能に加え、ファイルビューア、アーカイバ、画像変換などの多彩な機能が搭載されている。
メイン画面は3ペイン構成。左側にドライブやフォルダをツリー表示する「ツリービュー」、右側にフォルダの内容を表示する「リストビュー」が配置されるのは、エクスプローラと同様。ツリービューとリストビューに、「SeeZ」の最大の特徴である「コンテンツビュー」を加えたものが、基本的な構成となる。
ツリービューとコンテンツビューは表示/非表示を切り替えることが可能。リストビューとコンテンツビューの並びは、縦/横いずれかを指定できる。また、ツリービュー、リストビュー、コンテンツビューのほかに、ファイルの内容をサムネイルで表示する「サムネイルビュー」を表示させることもできる(位置は「ツリービュー」の下)。
コンテンツビューは、リストビューで選択したファイルの内容が表示されるもので、画像のほか、テキスト、動画、音楽、HTML、16進ダンプの表示に対応する。どの形式で表示するかは、ファイルの拡張子によって自動的に判別される。リストビューでアーカイブファイルを選択した場合はさらに、アーカイブの内容を表示する「アーカイブビュー」が現れ、アーカイブファイルの内容をコンテンツビューで参照できるようになる。
ファイル操作では、ファイルのコピー・削除・移動といった基本操作に加え、
- 更新されたファイルのみをコピーする「更新コピー」
- ファイル名の「大文字小文字変更」「連番化」「一括変更」
- ファイル属性の変更
- ファイル名のコピー
など、さまざまな操作を行うことが可能。さらに、圧縮・解凍・分割やFTPでのアップロード、メール送信なども可能だ。簡易編集機能が搭載されていることも特徴のひとつ。テキストファイルであればコンテンツビューからの直接編集が可能。画像ファイルでは(内蔵ビューアから)トリミング、拡大・縮小、回転、色調変更(モノクロ2階調、グレースケール、セピア、ネガフィルム)といった処理を行うことができる。
同時に複数のフォルダを開くことも可能。タブ切り替えで表示対象フォルダを切り替えられる。よく使うフォルダを登録しておき、すばやく開くことも可能。そのほかにも、
- インクリメンタル検索
- ワイルドカードを使ったフィルタ表示
- コマンドラインに対応したアプリケーションを登録して、ユーザ独自のメニューを追加
- 内蔵ビューアによるスライドショウ
などの機能もある。