「SGサーチ」は、ファイル内のテキスト検索（GREP）、ファイル/フォルダ名の検索をはじめ、計4種類のモードを備えた検索ソフト。モード別にタブが用意されたわかりやすいインタフェースで、“総合的な検索”を行える。

「SGサーチ」で利用できる検索モードは、

• テキスト検索（GREP）
• ファイル検索
• 重複検索
• ダイレクト検索

検索結果はリスト形式で表示される。リストには、フォルダ名/ファイル名/拡張子/ファイルサイズ/発見された行とその内容が表示される。行をクリックすると、ポップアップウィンドウでファイル内容が表示される。また、ファイルを含むフォルダを開けるほか、関連付けされたアプリケーションや指定エディタで開くといったことも可能だ。

「ファイル検索」は、名前に特定文字列を含むファイル/フォルダを検索できるモード。対象を「ファイルのみ検索」「フォルダのみ検索」「両方検索」から選択できる。

「重複検索」は、指定ファイルと同じ属性を持つファイルを検索するモード。属性として、名前/拡張子/サイズ/作成日時/更新日時/中身（内容）を指定できる。AND条件で複数を指定することも可能。ファイル日時/サイズ指定は「ファイル検索」「重複検索」ともに、「テキスト検索」と同様のパターンを利用できる。

ソフトの大きな特徴である「ダイレクト検索」は、画面上でウィンドウオブジェクトを直接選択し、オブジェクト内のテキストを検索できるモード。例えば、エクスプローラ（フォルダウィンドウ）を選択すると、そのフォルダウィンドウ内で特定の文字列を持つファイル/フォルダを検索できる。さらに、検索条件にマッチしたファイル/フォルダに次々とフォーカスを移せる。

検索対象にできるのは、フォルダウィンドウのほか、デスクトップ画面やOutlook Express画面、タスクマネージャのプロセス一覧など。テキストを含むウィンドウであれば、利用できる可能性がある。

Windowsには、画面上に多くのテキストを表示しながら、そのテキストを検索したり、コピー＆ペーストしたりする機能がないものがたくさんある。例えば、フォルダウィンドウで「詳細表示」を選ぶと、ファイル名や更新日時、ファイルサイズなどが、コマンドプロンプトで「dir」と入力したのと同じような感じで表示される。「これらの表示をそのまま、テキストとしてコピーしたい」と思ったことはないだろうか？　意外に思うかもしれないが、Windowsの標準機能ではこれを行う機能はない。せっかく画面に表示されているのに、それが他のソフトで使えないというのは実に歯がゆいものだ。

同じく「タスクマネージャ」でプロセス一覧を表示したときに、あまりにたくさんプロセスがありすぎて、目的とするプロセスがうまく見つけられない、ということはないだろうか。これも「SGサーチ」を使えば、いとも簡単に目的とするプロセスが見つけられるし、コピー＆ペーストもできる。

同じような状況はWindowsやWindowsアプリケーションを使っていると数多くある。しかし「SGサーチ」のダイレクト検索を使えば、こうしたWindowsの「気の利かない部分」がしっかりとフォローされるのだ。これはもう、単なる検索ソフトというよりも、アプリケーションの機能強化ユーティリティといってもよいほど。

残念ながら「SGサーチ」のダイレクト検索は、どんなウィンドウに対しても実行できるわけではない。しかし、いくつかのアプリケーションでこれが使えるだけでもWindowsの使い勝手は大きく向上する。

単なる検索ソフトと思わず、試しに使ってみることをお勧めする。

開発中に苦労した点
検索のスピードです。重複は改良の余地ありですが、テキスト検索とファイル検索はそれなりだと思います。あとは使いやすく、見た目のいいインタフェースついていろいろ悩みました。

ダイレクト検索について
ダイレクト検索は主にリストビューに力を発揮すると思います。リストビューを頻繁に使われる人で、コピーや検索などを行いたかった人には便利だと思います。検索と銘打っていますが、「文字列の取得」や「CSVファイルに保存」もできます。デフォルトで対応していないウィンドウでも追加登録可能なので、新たに登録すれば対応できるかもしれません。「お気に入り」での文字検索やデスクトップの検索、または取得したい文字がある場合など、いろいろ試してみてください。

※一般的なウィンドウにはだいたい対応したつもりですが、「ウィンドウ上でどう文字を表示するか」は基本的には作者次第なので、すべてのウィンドウに対応するのは絶対に不可能です。ご了承ください。

今後のバージョンアップ予定
必要があれば随時バージョンアップする予定です。