ゲームのコツは、なんといっても自分にとって都合のいい位置にブロックを落とさせること。積み上がったブロックの端っこに立って、そこにブロックを落とさせ、自分自身はすばやく反対側の端まで移動してブロックを避ける──これを連続できれば理想的である。どうやってもブロックを避けるための足場が確保できないとき、キー操作に自信があれば、三角に飛び上がって落ちたブロックを避けながら、その上に飛び乗ることもできる。また、VITALITYが減るのを覚悟で落下してくるブロックめがけてジャンプする手もある。落下中のブロックは突き抜けることができるが、いったん積み重なってしまったブロックは通常の移動方法では通り抜けられないので、ジッとしているとブロックに閉じこめられてしまいそうなときには有効な手だ。
ブロックが2段以上積み重なって登れなくなってしまったときやブロックの間に閉じこめられてしまったときの起死回生の技が「スーパージャンプ」である。これを使うとたとえどんな状況にあっても頭上のブロックの一番上までジャンプできるという大技だが、一気にVITALITYが失われてしまう諸刃の剣でもある。
ゲームモードのうち「Easy」モードでは魔物の動きだけでなくプレイヤーキャラの動きも若干鈍めで、「ブロッククライマー」の持ち味である操作の軽快さを味わうことができない。ゲームの本領が発揮されるのはなんといっても「Normal」以上のモードだろう。
たとえクリアできず、ゲームオーバーになっても楽しいイラストが用意されている。もちろん、ステージクリアしたときに表示されるイラストもかわいい。CG好きの人間にとっては、このイラストだけでも十分に楽しいゲームである。
(秋山 俊)