「かるてあ♪プラクティス」の主人公は、「ケンちゃん」「マコちゃん」の兄妹。プレイヤーは、二人の主人公キャラを操作し、ステージに散らばったお菓子を集めることが目的。ケンちゃんまたはマコちゃんをカーソルキーで動かし、お菓子をすべて集めることができればステージクリア。ただし、ステージ上には障害物が置かれ、簡単にはお菓子にたどり着けないようになっている。

ルールは、この種のパズルゲームとしては一般的。

• ブロックは、主人公キャラを使って上下左右に押せる
• 障害物（壁、他のブロック、お菓子など）にぶつかると、それ以上は押せない
• ブロックを引っ張ることはできない

• ブロックを押すと、ステージ上の同色のブロックが一斉に同じ方向に動く

用意されたステージは全部で32。8ステージずつ「入門」「初級」「中級」「上級」の各コースに分かれ、各コースはさらに前半の「ひとりで」と、後半の「ふたりで」の4ステージずつのブロックから構成されている。「ふたりで」の場合も、プレイヤーが一度に操作できるキャラは兄妹のいずれか一方。二人のキャラをうまく切り替えて操作することで、「一人では押したっきり元に戻すことのできないブロックを元に戻せる」などが可能になる。

基本的なルールや見た目の雰囲気はポピュラーな荷物移動ゲームにそっくりだが、実際にやってみるとそれらとはかなり異なる印象を受ける。強いて言うならば、むしろ知恵の輪を解くのに近い感覚だ。

同色のブロックが一斉に動くため、ブロック全体の形状とその組み合わせを考えなくてはならないのが難しい。チャレンジする前は特に意味がなく思えた形状が、実はよく計算された罠であり、どう動かしても身動きできなくなることがわかったときなどは非常に悔しい。しかし、それだけにやり応えもある、吟味された良質のパズルである。

パズル初心者の方からパズルフリークの方まで、幅広く楽しめるように制作したつもりです。頭を悩ませつつ、ほのぼのとした世界観をお楽しみいただければ幸いです。

開発中に苦労した点
開発に際して、プログラミング、タイトルやドット画の作成、BGM作曲など、すべての作業を一人で行うことは苦労が多く、時間もかかりました。その反面、作品が完成したときの喜びや思い入れは相当なもので、この点が個人ソフトウェア作家の醍醐味であると感じています。

最も大変だった作業は「面作り」です。パズルの作り手は常に解き手の一歩先を行かなければならず、解き手のウラをかくような面作りに苦労しました。しかしながら僕自身、パズルが大好きなので、まるでパズルゲームで遊んでいるかのごとく面作りの作業を楽しむことができました。

ユーザへのメッセージ
単純なゲームシステムではありますが、先の方の面はかなり難しいのではないかと思います。時には手詰まりで先に進めなくなるかもしれませんが、視点を変えてみると案外簡単に解ける場合があるかと思います。途中で諦めずにぜひ、最後まで頑張ってみてください。

今後のバージョンアップ予定
深刻なバグが発見されない限り、このバージョンが最終となります。もし遊んでくださったみなさまからのリクエストが多いようでしたら、新規アプリケーションの形で続編を制作したいと考えています。ご意見、ご感想など、お待ちしております。