「ぼんばらん!2」は、主人公のキャラクタを操作して、行く手を塞ぐ煉瓦壁や竹壁を壊しながら、ステージ内の「光の珠」を集めてゆくアクションパズルゲーム。主人公は「かぐらちゃん」「まいこちゃん」という二人の女の子。ゲーム開始時点では「かぐら」しか使用できないが、ゲームがある程度進むと、「まいこ」もプレイヤーキャラとして登場する。

ルールは簡単で、ステージ内に散らばった「光の珠」──たくさん集めると幸せになれるといわれている──をすべて集め、ステージの最上段まで上ればステージクリア。開始時点では、最上段に達するルートが見当たらないステージもあるが、最後の「光の珠」を取った瞬間に上段への梯子が出現する。ステージは石壁や煉瓦壁、竹壁などで構成された一種の迷路で、簡単には「光の珠」に近づけない。ステージによっては「くぐつ」と呼ばれる敵キャラが登場し、主人公キャラの行く手を阻む。

主人公キャラの移動は、左右への走行、鉄棒を使っての横方向、梯子を使っての上下方向、上から下への飛び降りが可能。「光の珠」へのルートを開くためには、爆弾や穴掘り、炎といったアイテムや技が用意されている。壁が煉瓦壁または竹壁の場合は、爆弾などで壊すことができる。ただし、壁は破壊されても、一定時間後に復活する。

爆弾は、主人公キャラの前に設置できるが、3段階の力で蹴飛ばして、離れた場所に置くことも可能。爆弾には赤と青の2種類がある。赤い爆弾はすぐに取り出せるが、導火線に火がついており、一定時間経過後、自動的に爆発する。主人公キャラが爆風に巻き込まれてしまうとアウトになるため、赤い爆弾を置いたら、すばやく避難しなければならない。青い爆弾はフリーズボムとも呼ばれ、誘爆しない限り爆発しない。足場などに使うことも可能だが、取り出すのに少し時間がかかる。

爆風を避ける距離が取れない場合や、すばやく床に穴を開けたい場合には、爆弾を使うより穴掘りが効果的。急いで掘れば、最大4層まで掘れる（それ以上は、どんなに急いでも床の復活に追いつかれてしまう)。進行方向にしか設置できない爆弾と異なり、穴掘りは左右どちらの方向でも可能。追いかけてきた「くぐつ」の撃退にも適している。

炎は、爆弾が触れると起爆させられるもの。ただし、主人公キャラが触れてしまったら、その場でアウトになる。ステージによっては「スイッチ」が用意されており、スイッチを蹴ることで、炎を消して通り抜けられる状態にできる。

ゲームモードは「Play Mode」「V.S. Mode」「Demo Mode」の3種類。「Play Mode」はゲームのメインで、ステージ数は全部で100。3ステージごとに「エリア」と呼ばれる単位に分割されている。エリアのうち、1ステージでもクリアできると、次のエリアのステージを選択できるようになる。1ステージをクリアするたびに「画面切り替えパネル」のブロックがひとつ消え、「かぐら」「まいこ」のCGが少しずつ見えるようになるというおまけもある。

「V.S. Mode」は2P対戦用のモード。二人のプレイヤーがステージで戦い、相手を倒すことを目的とする。ステージクリアはなく、どちらかが「くぐつ」に捕まるか、相手を穴に埋めたり、爆弾で倒したりするまでゲームが続く。

「Demo Mode」は、ユーザが直接プレイするモードではなく、ゲームのルールやテクニックを解説してくれるもの。「Play Mode」でクリアしたステージが増えるにつれ、少しずつ見ることのできるデモが増えてゆく。

なかでもやはり、爆弾の存在が一番大きな違いだろう。ロードランナーのテクニックはこのゲームでもほとんどが使え、それだけを使ってクリアできるステージもかなりある。しかし、爆弾を使うことでしかクリアできないステージも多く、また爆弾を上手に使うことで、ずっと簡単にクリアできるようになる面も少なくない。

テクニックひとつをとっても非常にバリエーションが増え、それにともない、そのテクニックを前提にした、これまでにはないステージがいろいろと用意されている。完成度の高い、優れたアクションパズルゲームである。ただ100面のステージを解くだけではなく、達成率によってさまざまな機能追加があったり、少しずつ「かぐら」と「まいこ」のCGが見えるようになってゆくなど、プレイヤーのやる気を起こさせるさまざまな仕掛けが用意されているのも、個人的に非常に気に入った。

ソフトを開発しようと思った動機、背景
「ぼんばらん!」の公開以降、プレイしてくださった人たちからご意見やオリジナルステージを数多くいただきました。それらをもとに、よりよい作品を作ろうと開発をはじめたのが、今回の「ぼんばらん!2」です。

開発中に苦労した点
ステージの制作に苦労しています。なるべくたくさんの人にテンポよく遊んでもらえるような「簡単さ」と、パズル好きな人にもやりがいのあるような「難しさ」の両立を目指しましたが、試みがどこまでうまくいっているかは疑問です。

ユーザにお勧めする使い方
ちょっとした空き時間に気軽に起動して遊んでいただけたらと思います。クリアしたステージは自動的に記録され、すべてのステージをクリアしなくてもエンディングにたどり着けるので、自分のペースで進めることができます。また、ステージを自作することができるので、興味のある方はオリジナルステージの作成に挑戦してみてください。Presysのサイトにはステージを登録できる掲示板が用意してあるので、そこでステージを交換することも可能です。

今後のバージョンアップ予定
当面はバグの修正が中心です。皆様からのご意見が集まれば、メジャーバージョンのアップもしたいと思います。

ご注意
「ぼんばらん!（Ver.1.xx）」と「ぼんばらん!2（Ver.2.xx）」は完全に独立しているので、環境設定ファイルや自作ステージデータは基本的に引き継ぎできないことをご了承ください。

アドバイス
「Demo Mode」は、「Play Mode」でクリアしたステージによって見られる項目が増えていきます。ちょくちょく確認すると、ステージクリアのヒントや、効率のいい進み方を発見することができるかもしれません。