「かえるさんたいぴんぐ」で用意されたメニューは、ホームポジションのキーのみを練習する「ホームポジション」から、段階的に少しずつ多くのキー入力を習得できる「ホームポジション＋1〜8」と、JavaScriptのコマンドを問題にした「JavaScript編」、問題文をローマ字入力してゆく「けろろ軍曹編」の計11種類。

練習画面では中央に問題が、また下部にはキーボードの配列が表示され、次に入力すべきキーを色分け表示で教えてくれる。キー入力時には正しいキーかどうかを効果音で示してくれるため、手元を見ずに練習することができるようになっている。

画面上部には「かえるさん」「へびさん」のかわいらしいキャラがおり、「Dの指でCだよ」「下に動かすよ」などと指の動かし方をアドバイスしてくれる。そのほか、練習終了までの残りワード数、入力ミスの数、クリアできた数が表示され、その場で確認できる。

ひとつのメニューを終了すると、「キー入力」「数入力時間」「1分あたりの入力文字数」「正確率」など、計7項目の結果を表示。各指ごとの入力ミス数や、具体的な入力ミスキーもわかる。メニュー単位での結果のほかにも、「練習回数」「練習開始日」「総キー入力数」「総合キー入力ミス数」の累計値がわかる。

「かえるさんたいぴんぐ」はそんなときに役立つ。登場するのはほんわかとしたキャラだが、中身はしっかりとした本格派だ。ホームポジションから応用までひと通り、このソフトで練習することができる。問題が表示されると「かえるさん」と「へびさん」がワンポイントアドバイスをしてくれるので、初めての人でもどうすればよいのか、何のレッスンなのかわかりやすい。

遊びながら覚えるというコンセプトのタイプ練習ソフトに対して、「かえるさんたいぴんぐ」の場合は「楽しくレッスン」という雰囲気だ。ちょっと根気に問題を抱える筆者としては、「かえるさん」「へびさん」が何を言うのか知りたくて、ついつい最後までレッスンを受けてしまったので、この狙いは成功していると思う。

最後に採点結果を教えてくれるだけでなく、タイプ資格だとどのランクに相当するのかも教えてくれるのがうれしい。ただそのおかげで、筆者のタイプの腕が鈍ってきているのも同時に判明してしまった。もう少しふたりに付き合ってもらうことになりそうだ。

開発中に苦労した点
ほかのソフトもそうですが、好きで作成しているので、苦労というほどのものはありません。Directorを触るのがはじめてだったので、何ができて何ができないのかということがわからなかったので、そのあたりが手探りだったことぐらいでしょうか。

ユーザにお勧めする使い方
かえるさんが好きで、出題される元ネタがわかる方には楽しいかもしれませんが、それ以外の方には怪しいタイピングゲームかもしれません。二、三度楽しんでいただければよいかと思います。

今後のバージョンアップ予定
オフライン版のドキュメントには書いてあるのですが、出題される問題さえあれば、同じシステムでいくらでも他のバージョンが出せるようにはしてあります。が、すでにこのゲームについては私の中で終了していますので、よほどのことがない限り、このままの予定です。このタイピングシリーズ後、暇もないため、かえるさんのWebゲームも追加していませんが、今後の新作は暇とネタ次第です。