語学学習の基本である単語/熟語などの暗記を支援するマルチユーザ対応の学習ソフト。「P-Study System」は、6種類の学習モードを持ち、学習回数や総時間数、正解率などで結果を教えてくれる語学学習支援ソフト。用意されている問題集は英語中心で、「TOEIC」「大学受験」「高校受験」「工業英検」などのカテゴリに分かれる。英語のほかに「ドイツ語」「中国語」の問題もあり、問題集を用意すれば、さまざまな国の言葉に対応できる。作者のホームページから追加問題集をダウンロードして使えるほか、付属のエディタを使って、ユーザが問題を自作することもできる。
問題は「日本語の英訳を答える」「英語の和訳を答える」に大きく分かれる。学習モードは、ユーザがキー入力で自由に行う「入力モード」と、四者択一の選択式である「4択モード」から選べる(それぞれに英和/和英がある)。出題時には英単語(熟語)に加えて発音記号が表示される。Windows XPで使用する場合は、音声による再生も可能だ(XP以外のWindowsでも別途、音声再生パッケージをインストールすることで再生可能)。このほかに、問題と正解を交互に表示させ、覚えたかどうかをチェックする「カードモード」、同時に表示された問題と正解を見ながら英単語を入力する「SpeedReply」というモードもある。
実際の学習では、解答を入力すると即座に正解/不正解の判定が行われる。正解の場合はそのまま次の問題へと進み、不正解の場合は正解が入力できるまで進めない。ひと通り問題に正解できると、今度は間違えた問題だけが再度出題され、以後、不正解がなくなるまで出題が繰り返される。そして最後にもう一度、最初に間違えた問題が出題され、1回の学習が終了する(最初で全問正解の場合は、その時点で終了)。このため不正解が少ないほど、1回の学習時間は短くなる。オプションでは、1回のセッションで学ぶ単語数を選択することが可能で、ユーザのレベル、使える時間などに応じて調整できる。
各問題(単語/熟語)の解答時間に制限が設けられているほか、入力開始までの時間にも制限があり、一定時間内に入力がなかった場合には、その問題は不正解となる(つまり、正解を知っていても、思い出したり入力しはじめるまでに時間がかかったりすると、間違いと判定される)。
学習結果は、ユーザ別/問題集別の統計情報として表示される。問題集全体、問題ごとのいずれの情報を参照することも可能で、問題集全体の「通常学習」では、学習回数や時間、正解数、正解率などが表示される。出題された語句別に表示される「問題毎履歴」では、苦手な語句がすぐにわかる。そのほか、問題集に登録されている語彙数のうち、これまでいくつ学習したかがバーグラフで確認できる。
正解ごとにポイントを獲得でき、このポイントでインターネットランキングに参加できる。
問題作成用エディタ「PssEditor」が付属しており、ユーザがオリジナルの問題集を作成することもできる。問題集には問題文のほか、解答(5個まで)やヒント(3個まで)などを登録する。問題集データのインポート/エクスポート機能もある。