「文字作」は、指定した文字列に縁取りをはじめとした加工を施し、スポーツ新聞などでよく使われる、派手で見栄えのするロゴを簡単に作成することのできるソフト。縁取りを4種類の中から選択できるのに加え、影を付けることも可能。

加工のメインとなる縁取りは「一重」「二重」「三重」「立体」から選択できる。このほかに縁取りを行わない「ノーマル」を指定することも可能で、これらいずれに対しても影付き/影なしを指定できる。縁取りの幅は10段階から、また影の位置は20段階からスライドバーで簡単に設定できる。文字本体の色とそれぞれの縁の色、ロゴの背景色の指定は、わかりやすいプレビュー画面で確認しながら行える。

縁取りと影のほかに文字列に対して指定できるのはフォント種類、サイズ（10〜100）、横幅（10〜300％）、回転させる場合の角度（0〜360°）や、太字、斜体、下線、取消線。横書きだけでなく、縦書きを指定することもできる。

また、入力しにくい記号文字などのために文字コード表が用意されており、指定画面のボタンをクリックするだけで、文字を入力できるようになっている。

すべての設定が完了後、設定画面の「作」ボタンをクリックすることで、MDI形式の別ウィンドウにロゴイメージを表示する。保存されるロゴ画像は、このウィンドウに表示されたイメージそのままのものとなる（イメージ表示ウィンドウのサイズを変えると、保存される画像イメージのサイズも変わる）。作成したロゴはBMP/ICO/CUR/RLE/WMF/EMFの各形式で保存できる。

メイン機能となる縁取り文字にしてもいろいろな種類が用意されているし、色変更も簡単だ。文字幅や回転などに加えて、多数の要素を組み合わせて試してみることができるし、使う人のセンス次第で無限の可能性を見せてくれる。メタファイル（WMF/EMF）やICO、CURファイルなどの入出力ができる点も評価できる。

ただひとつ注文があるとすれば、「作」ボタンで作成したイメージ画面が修正できないこと。せめて文字幅と回転角度はあとから修正・変更できたらと思う。もっとも、設定変更してからまた「作」ボタンをクリックすればすむ話なのだが。

開発中に苦労した点
Win32 APIを使用して文字を表示していますが、作成された画像の保存処理ができず、苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
オリジナルのスポーツ新聞を作成するとおもしろいと思います。「文字作」と、デジカメで撮った写真、ペイント（Windows標準）、Wordがあれば、そこそこ作成できると思います。みなさまの作品も募集中です。力作は作者へ……。

今後のバージョンアップ予定
今後は開発環境をVS.NETに切り替えようかなと考えています。