高速なプレビューや、複数フォルダに分散したファイルの処理といった豊富な機能を、Finder同様のわかりやすい操作性で使うことのできる画像ビューア。ファイル名、クリエータ、コメントなどの編集を簡単に行うこともできる。画像プレビュー+アプリケーションアイコンによるカスタムアイコンを作成する機能もある。「絵箱」は、Finderと同様の操作感覚で画像を一覧できる画像ビューア。メインとなる「一覧ウィンドウ」は画像のプレビュー(サイズは32×32〜128×128ピクセルで任意に設定可能)とファイル名だけが並ぶシンプルな構成。プレビューにPICTリソースを使用するため、表示が速い。QuickTimeがサポートする形式であれば、ダブルクリックで元画像を表示する。複数の一覧ウィンドウを開き、ドラッグ&ドロップでファイルの移動やコピーを行うことも可能。表示中のファイルに対してファイル名を変更できるほか、ファイルタイプやクリエータといったファイル情報を参照することができる。
大きな特徴は「ピックアップウィンドウ」機能。複数のフォルダに分散したファイルを一時的にこのウィンドウに登録することで、一括操作の対象にできるというものだ。登録されたファイルに対してファイル名やコメントの編集をまとめて行うことができるほか、登録画像でスライドショウを行うこともできる。ピックアップウィンドウへの登録はドラッグ&ドロップで行える。ピックアップウィンドウで行われたファイルへの操作は、そのまま実際のファイルに対して行われるため、操作には注意が必要だが、非常に便利な機能だ。ピックアップウィンドウへのファイル登録は一時的なものなので、ウィンドウを閉じると、登録は自動的に解除される。
ファイル名を一括編集する機能もある。元の名前、製作日/修正日、ファイルタイプ、クリエータ、コメントなどのファイル固有の情報や、連番、あるいはユーザが指定する固定名を使ってファイル名を変更することができる。複数の要素を組み合わせて使うこともできるし、各要素の「左(先頭から)×文字」「右(末尾から)×文字」だけを使うこともできる。クリエータを編集することも可能で、ピックアップウィンドウを利用すれば、一括してクリエータを変更することができる。
わかりやすい「カスタムアイコン」を作成することもできる。これは画像の内容を示すプレビューアイコンの右下に、そのファイルを作成したアプリケーション(クリエータ)の小アイコンを重ねたもの。Finderでそのファイルをダブルクリックした場合に起動するアプリケーションが、アイコンを見ただけでわかる。
そのほかにも、ファイル形式を変更してファイルを書き出す機能など、多彩な機能を備えている。ファイルの書き出しでは、BMP/JPEG/MacPaint/Photoshop/PICT/PNG/QuickTimeなどの形式に対応する。