JPEG形式画像のサムネイルを一括して作成できるソフト。サイズを画素数または縮小率で指定し、画質やシャープネスなどを設定することで、指定フォルダ内のJPEG画像のサムネイルをまとめて作成する。サムネイル一覧参照用のHTMLを出力する機能もある。「おやゆびくん」は、わかりやすく機能的な操作画面でJPEG画像のサムネイルを作成できるソフト。メイン画面左上には処理対象のJPEG画像の表示ウィンドウ、右上にはコマンド実行の状況を示すウィンドウがあり、画面下半分には設定項目が並ぶ。操作方法は、(1)処理対象のフォルダを指定、(2)設定項目についてメニューから選択または必要な数値を入力、(3)画面右下の「実行」ボタンをクリック、と、いたってシンプル。処理が開始されると、リアルタイムで処理状況が右上の表示ウィンドウに表示される。処理後に出力されるサムネイルのファイルに対しては、ユーザが指定した文字列を元のファイル名の先頭に付加することができる。
大きな特徴は、サムネイル作成時のサイズや品質の設定項目が多彩なこと。サイズは「縦」または「横」のほか、「長辺」でも指定できる。いずれも画素数または縮小率から選択して指定することが可能だ。画像品質は、2〜255の範囲で自由に指定できるほか、「画質優先(10)」「通常(100)」「ファイルサイズ優先(240)」から選択することもできる。シャープ調整の数値の設定によって、シャープネスあるいはソフトフォーカスといった効果をつけることも可能だ。さらに、サムネイル画像にシャドウ(影画像)を付加して、より引き締まった印象の画像にする機能もある。影の暗さや元画像との「ずらし量」などは細かく設定できる。
サムネイル作成と同時に、サムネイルを一覧参照するためのHTMLを出力することもできる。このHTMLに関しては、ファイル名付加の有無やテーブルの列数などを指定できる。
一度行った設定は、SUM.INIというファイルに保存し、再利用することができる。
MS-DOSのコマンドラインから「おやゆびくん」を実行することも可能だ。処理対象のJPEGファイルのあるフォルダと、サイズや画像品質などのパラメータを指定して実行する。そのほか、Webサーバ側から「おやゆびくん」を呼び出して、サムネイル画像を自動作成するWeb掲示板を構築するためのサンプルソースが同梱されている。