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ベクターソフトニュース - 2000.08.30
FileManager1 FileManager1 Ver.1.0.4.7
ユニークなインタフェースが特徴の高機能ファイル管理ソフト
Windows 2000/98/95/NT フリーソフト
「FileManager1」の動作画面
■機能の高さとは裏腹の、親しみやすい印象を抱かせるメイン画面

ユニークなユーザインタフェースに、高い機能を備えたWindows環境向けのファイル管理ソフト。高速かつ強力なファイル検索機能が特徴だ。

FileManager1の画面は、他のWindowsファイル管理ソフトとは一線を画すようなカラフルなもの。ウィンドウの上部にはFileManager1の主要機能を呼び出すためのボタン群が並ぶ。一見変わったデザインに感じられるが、最上部の「ファイル(F)」や「編集(E)」といったボタンからは、他のWindowsアプリケーションと同様、メニューが表示されるし、その下のアイコン群からは、主要な機能がダイレクトに呼び出せる。つまりこれらのボタン群はそれぞれメニューバー/ツールバーとして動作する。操作性はWindowsソフトとして非常にオーソドックスなものといってよい。画面の下部左側にはフォルダツリービュー、右側には選択されたフォルダ内部のファイル一覧が表示される形式だ。フォルダツリーの下部には、プレビューウィンドウを開くこともできる。

特徴的なのが画面中央にあるリンクボードと呼ばれる表示領域。ここにはマイコンピュータやOffice文書、WordやExcel、テキスト文書といったアイコンが並ぶ。例えばWordのアイコンを選択すると、ローカルディスク中に存在するワードドキュメント(*.doc)が、そのファイルの存在するフォルダにかかわらず、右下の表示領域に一覧表示される。つまり、選択したタイプのファイルをディスク中で検索した結果が表示されるようになっている。ただし、この表示はアイコンを選択するたびに検索が行われるのではなく、あらかじめ作成しておいたインデックスに沿って行われるため、待たされることはない。

リンクボードの内容は、自由にカスタマイズすることが可能。自分がよく使うファイルへのリンクを直接置いてもよいし、あるいは特定の条件で検索した結果をアイコン化して置いておくこともできる。

強力なのが検索機能だ。検索は“What”“Whose”“When”“Where”“How”という“4W1H”条件の組み合わせにより、さまざまな方法で行える。すなわち、
  • 何を(ファイル名)
  • 誰の(ファイル所有者)
  • いつ(更新日時)
  • どこで(ファイルの場所)
  • どのように(ファイルサイズ)
の条件を組み合わせて検索することが可能だ。この検索もインデックス情報をもとにしているため、きわめて高速。さらにファイルだけではなく、電子メールの内容やそれに添付されたファイルなども検索することが可能だ。

コマンドの起動履歴、ファイルの変更履歴といった情報を管理できる点も大きな特徴。どのコマンドをいつ起動したか、あるいはどのファイルをいつ変更していつ削除したか──そうした情報までも過去にさかのぼって検索できるのは、非常に便利であるし、オフィスなどでは、誰か他人に勝手に操作されたことを知ることもできる。

フレンドリーなデザインから受ける印象とはまったく異なる、強力な機能を備えたソフトだ。

reviewer's EYE FileManager1の画面右上を見ると、犬のアイコンが表示されている。これはどうもFileManager1のシンボルともいえる存在のようだ。おそらく「ファイルマネージャ・ワン」に引っかけての「犬」なのだろう。

こうしたアイコンや独自デザインのカラフルな画面を見ると、つい初心者向けソフトにありがちな「かわいい系」のソフトを想像してしまいがちである。しかし、それはとんでもない誤解であることは、使ってみればすぐにわかる。なにしろFileManager1の検索機能は強力かつ高速。この機能と速度は、初心者向けどころか、かなりの上級者でも満足させるに足るものだ。

さらに、これだけの機能を持つソフトのフロント部のソースがオープンにされている点も評価されるべきだろう。

「人は見かけによらぬもの」とはよく言うが、このFileManager1も決して見かけで判断してはならない侮れない奴、といった表現がぴったり来るソフトだ。
(天野 司)


スクリーンショット》 起動時に表示されるFileManager1のマスコット(?) デスクトップまたはタスクトレイに同じ犬のマスコットが常駐し、これをダブルクリックすることでFileManger1を高速起動できる
スクリーンショット》 検索機能は強力だ。4W1Hの条件を指定した高度な検索が可能
スクリーンショット》 パネルカラーは3種類から選択できる(最小インストールの場合は1種類)
スクリーンショット》 アプリケーションの起動履歴やファイルへのアクセス履歴なども記録できる


【作 者】 ハミングヘッズ(株)
【作者のホームページ】 http://www3.hummingheads.co.jp/fm1/
【補 足】 8月29日現在の最新版は、Ver.1.1.0。作者のホームページ からダウンロードできる
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

ファイルマネジャーワンの開発は、1998年の夏から始まりました。とはいっても、現在の仕様に落ち着くまでに半年以上かかっています。当初は、文書ファイルを高速に検索するものを考えていました。とにかく「速い」にこだわりました。その後、速いだけではつまらなくなり、ファイル以外のあらゆる情報に、同じ操作性でアクセスできると便利だということに気づき、メール、Web,DBMSまでも取り込んだものに進化しました。さらに、検索機能だけではなく、ファイラ機能やセキュリティ機能も備え、エクスプローラいらずを目指して、現在のファイルマネジャーワンになりました。

■開発中に苦労した点

高速検索を実現するため、内部に独自のインデックスを持っています。実際のハードディスクの状態を、このインデックスに自動的に反映させるのに苦労しました。特に、ユーザがパソコンを利用しているとき、その邪魔をしないようにする点です。

また、GUIデザインにも苦労しました。パソコンの初心者にとっても美しく、使いやすいものにするため、あえて技術的な事情を知らないデザイナーさんにデザインしてもらったのですが、それを実現するのにほとんど一から作るはめになりました。

最後に名前です。ファイルだけでなく、メールやWeb、DBMSといった多くの情報にアクセスできるため、それがイメージできるような名前が見つかりませんでした。結局、標準のファイル管理ユーティリティという意味を込めて、ファイルマネジャーワンとしました。

■ユーザにお勧めする使い方

フォルダの階層に関係なく、いろいろな角度からファイルやメールなどに簡単にアクセスできます。例えば、昨日作成した文書ファイルといった探し方は、3回クリックでOKです。さらにメールの添付ファイルまで探してくれます。また、よく使うフォルダなどは、リンクボードに置くことで、1クリックでジャンプします。

さらに、ネットワーク上で共有している情報を活用することで、ファイルマネジャーワンはナレッジマネジメントツールとしても利用できます。

身近なファイラに、また多角的な情報管理/整理にお使いください。いままで埋もれていた貴重な情報が、突然よみがえるかもしれません。

■今後のバージョンアップ予定

少しでもよいものを提供するために、短い周期でバージョンアップを行っています。詳しくは、ハミングヘッズのファイルマネジャーワン専用ホームページ(http://www.hummingheads.co.jp/fm1/)をご覧ください。

また、今回のバージョンはスタンドアロン版ですので、ローカルのハードディスクのみを対象としています。ネットワークファイルの検索や、DBMSアクセス機能など、スタンドアロン版には含まれない機能がありますので、あわせて 専用ホームページ をご覧ください。

■最後に

我々は、ファイルマネジャーワンが、さまざまな場面で活用されることを願っています。個人ユーザだけではなく、企業においても十分に活用できると考えています。特に、ナレッジマネジメントといった利用を想定したとき、それぞれの企業に適した形のファイルマネジャーワンが必要となります。そのためにも公開されたソースをご利用いただき、多くのSIベンダーやIT部門の方々が、目的に合わせたシステムを提案・開発していただければ、幸いです。
(ハミングヘッズ(株))
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

フリーソフト
FileManager1 速い、そして安全なエクスプローラ 



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