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Pocket Vector ソフトニュース - 2003.09.27
電脳大戦争〜今夜はハードコア〜 電脳大戦争〜今夜はハードコア〜  1.0
電脳空間を駆け回り、レトロPCを倒すコミカルなシューティングゲーム
PalmOS シェアウェア (300円)
電脳空間を舞台にした全方位シューティングゲーム。なつかしのPCがボスキャラとして登場するなどのユニークな演出が楽しめる。


メイン画面
■ 電脳空間を遊泳して「ぺそご」やボスキャラと戦う。コミカルな演出が楽しい

「電脳大戦争〜今夜はハードコア〜」は、電脳空間でレトロPC型ボスキャラを破壊するステージクリア式シューティングゲーム。プレイヤーは「ひとで男」を操作して、電脳空間を右旋回/左旋回しながら自由に移動し、現れるペンギン型の敵キャラ「ぺそご」をビームで倒していく。

攻撃はビームだけでなく、体当たりで倒すこともできる。これは「ひとで男」が「ぺそご」に体力差で勝る(「ぺそご」が赤い)場合に可能で、このときの体力差によって得点が倍増するなどのボーナスがある。全体の「ぺそご」の位置はマップキーで表示することが可能だ。

「ぺそご」の半数を倒すと警告が現れ、ボスキャラが登場する。ボスキャラはステージの年代設定によって「MZ-80K」「FM-Towns」などのレトロPCを模しており、ボスを破壊するとステージクリアとなる。

クリア時には、体力が増える「Pow」、体力が減ってしまう「Wop」、1000ポイントの「\」などのアイテムがばら撒かれる。時間内にボスが倒せない場合は、強化された敵が現れてしまうので注意が必要。「ひとで男」の体力がなくなると1ミスとなり、3ミスでゲームオーバーだ。

全部で5つのステージが用意されている。操作は右/左旋回と停止、ビームの連射のON/OFFなどをハードキーで行う(旋回はジョグダイヤルでも可能)。また、メニューからはゲーム速度の指定や、BGMの視聴も含めた音声の詳細設定、操作の8/16/32方向の選択、キー設定の変更などが可能だ。
◆その他のスクリーンショット
スクリーンショット スクリーンショット スクリーンショット
■ 体当たりでボーナス得点。体力差の関係は「ぺそご」の赤/黄/青色で表示される
■ 懐かしいPCのボスキャラと対決。登場時の警告には機種名なども表示される
■ BGMの設定画面。細かな設定のほか、ステージごとのBGNの視聴も可能だ
reviewer's EYE 70年代チックなSFデザイン(?)のイメージで構成された画面と、登場するキャラクタの個性的な雰囲気もあいまって、ユニークなゲームに仕上げられている。実際にプレイしてみると、最初のうちは移動のマスターにやや手間取るものの、慣れてくるとうまく電脳空間を泳ぐことができる。難易度も始めのうちは低く設定されているので、シューティングが苦手な人でも十分楽しく遊ぶ事ができるだろう。

上級者向けのテクニックとしては、青い状態の「ぺそご」(体当たりでは負ける)を撃って赤くしながら体当たりで倒したり、体当たりするときに進行を停止してボーナスを受けたりということもできる。また、体力の残りが3以下になると強化弾を連射できるなどの技も用意されている。

筆者は歴代のSHARP製PCユーザだったこともあり、MZ-80KやX68000XVIは個人的に懐かしく、ニヤリとさせられた(X68000のFD位置が逆なのはご愛嬌?)。遊び心満載のゲームといえるだろう。
(塩野貴之)

【作 者】 内野研究所 さん
【作者のホームページ】 http://hp.vector.co.jp/authors/VA025216/top0309.html
【備 考】 試用期間中はステージ2までのプレイとなる
ソフト作者からひとこと
■ ソフトを開発しようと思った動機、背景

常日頃、パームでゲームを遊んでいて、「デバイスの特性に合ったお手軽に楽しめるゲームが少ないのではないか?」「パームで遊ぶ状況の考慮が足りていないPCなどからの安直な移植のゲームが多いのではないか?」のような事を考えており、結果、「だったら自分で遊びたい物は自分で作ればよい」との結論に至り、パームでのゲーム作りを始めました。

現在では日本人の感性でも遊びやすく作られている国内開発のソフトも多数ありますが、パームを使い始めた当時(5年前)は海外製のソフトがほとんどで日本人の感性にあった物があまりなかったという事も、自分で開発を始めようと思ったきっかけとなっています。

■ 開発中に苦労した点

画面装飾等のほとんど無い業務系プログラムの経験はありましたが、カラフルな画像をリアルタイムで動かすゲーム作成の経験はほとんどゼロの状態からのスタートでした(まだPCでグラフィックが使えなかった頃の文字だけを使ったゲームの作成経験はありましたが)。

ですので、自分がゲームをプレイして感じた快適なプレイ感覚をどうやって再現していくかの試行錯誤が続き、その間、中途半端な出来のソフトを多数公開してしまった事が今となっては心苦しく思っております。

■ ユーザにお勧めする使い方

現在ではクリエに代表されるAV機能を全面に押し出したデバイスの登場によりPDAは地味なデバイスだというイメージは無くなりつつありますが、パームでのソフト作成当初から「仕事のお供に使っている地味なデバイスに思えながらも実はこんなに面白い事もできるんだよ」みたいな使い方を想定しておりました。
ですので、長い会議の休憩時間にさりげなく遊んで、何事かと覗き込んだ他人をびっくりさせるような使い方を推奨しています。

■ 今後のバージョンアップ予定

自分がプレイしたい物を作るというスタンスでソフトを作成しているため、あからさまに問題と思われるバグや、これを追加したら更に面白くなるというようなアイデアが浮かばない限りはバージョンアップは考えていません。

逆に、アイデアさえ浮かべばバージョンアップや新作ソフトの作成を行う事になります。悪く言うと気分屋です。

(内野研究所)
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