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Pocket Vector ソフトニュース - 2003.03.26

	StackMemo 　1.1 簡単な操作で文章を保存し、時間順で整理していくメモ管理ソフト ■PalmOS　■シェアウェア（719円）

メモ用紙に次々と書き込んでいく感覚で使用できるメモ帳ソフト。メモは時間順で管理され、語句や通し番号での検索が行える。Palm標準の「メモ帳」への出力も可能だ。

■ 大量のメモを時間順に管理。検索はPalmの検索を利用して簡単に行える

「StackMemo」は、サッと記述したメモを能率的に管理できるソフト。起動後すぐに新規のメモ入力画面となり、自由に文章を記述できる。入力後は画面下の「Stack」ボタンをタップするだけで、メモ内容が通し番号や日時とともにデータベースに追加される。メニューからコピーや貼り付けなどの編集操作が可能だ。

メモ入力画面の右上の矢印をタップするとメモ閲覧画面となる。画面上の「<」「>」でメモの前後、「│」のタップでメモの先頭/末尾の表示移動が行える。表示したメモは、直接変更して「上書き」ボタンで編集、「削除」ボタンで削除可能だ（メモの挿入は不可で、新しい通し番号が付く新規追加のみ）。画面左下のアイコンから、表示したメモを「メモ帳」アプリに出力することもできる。

データベースは、画面右上に表示される「Index」（このメモは現存する総枚数のうちの何枚目か）と、メモの下に表示される「Number」（データベース上の通し番号では何番目か）の二つの数字で管理されている。「Index」はメモの削除で変化していくが、「Number」は変化しないので、データベースから時系列でメモを探す場合に参考になる。

語句の検索は、Palm標準の「検索」で行える。また、「日付」ボタンで選択した日のメモを開いたり、「移動」ボタンで「Index」や「Number」を指定して表示したりすることも可能だ。画面下のアイコンでメモ間の範囲指定が可能で、複数のメモの削除や「メモ帳」への同時出力もできる。

そのほか、「Number」の付け直しやデータのバックアップなどの機能も用意されている。

◆その他のスクリーンショット

■ メモ入力画面。内容を書いたら「Stack」ボタンを押すだけでよい	■ メモの範囲を指定して（「*」がつく）、一度に「メモ帳」へ出力	■ 意味の異なる番号（N/I）を選択し、数字を指定してメモを移動する

	以前、「超」整理法（野口悠紀雄著中公新書）という本がベストセラーとなったが、その本の主張に「分類するよりも、時間順に並べて管理する」というものがあった。一見、カテゴリーに分けるほうが整理されると思いがちだが、個人の範囲では時間軸に並べるほうが混乱が少なく、能率的であることも多い。このソフトも、そういった考え方に基づいて設計されているようだ。使用してみてまず思ったのは、すばやい入力ができる手軽さ。入力画面に余分な機能がなく、とりあえず保存しておして後で管理すればよいようになっている。もっとも、特に面倒な管理はいらず、時系列の記憶を頼りにメモを探していくだけだ。分類が必要ならメモ帳に出力しておけばよい。改善点があるとすれば、語句の検索機能だろう。Palmの検索機能ではメモの先頭からの検索になるので、大量に検索結果があるときは最近のメモを探しづらい。時系列での管理では、現在から過去に遡ることが多いので、最近のメモから検索できるような方式があるとよいと思う。また、メモの前後移動時は、ザッと見られるようにハードキーやジョグダイヤルでの操作に対応していると便利だろう。（塩野貴之）【作　者】 Lecithin　さん【作者のホームページ】 http://www5.ocn.ne.jp/~lecithin/index.html 【備　考】試用期間中はメモの登録は100枚まで。また、通し番号の付け直しができない

■ ソフトを開発しようと思った動機、背景

私はアイデア等を思いついたとき、手近なメモ用紙に書き付ける事が多いのですが、あるときふと「このメモ用紙に時刻が浮き上がって、かってに積み上がれば、散らばらず便利だろう」と思いました。以前から汎用性があり、多くの方に使っていただけるソフトを作りたいと思い、題材を探していましたので、その思いつきをPDAで実現することにしました。

■ 開発中に苦労した点

万に一つのバグも見逃せないことでしょうか。製品として当たり前のことではありますが。日々使っていただくことを想定しているソフトであるだけに、信頼性に気を配りました。

■ ユーザにお勧めする使い方

まず『StackMemo』に書き込んで、後から重要だなと思ったものだけ標準のメモ帳に振り分ける、というように、メモ帳と併用して使っていただければ便利であろうかと思います。

■ 今後のバージョンアップ予定

まだ最適化の余地が残されていると思っています。開発ツールの新しいバージョンが最近でましたので、これを使って全面的にコードを書きなおす予定でいます。より多機能に、重厚長大に、ではなく、「軽い気持ちで使い始めたけれどいまではもう手放せない」と思っていただけるソフトを目指しています。皆様のご意見、ご感想をお待ちしています。

なお、プログラム本体とデータは完全に独立した設計となっておりますので、「将来のバージョンアップの際に今までのデータが使えなくなるのでは」というご心配は無用です。どうぞ今すぐ『StackMemo』をご使用ください。

（Lecithin）

上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページから、FTPまたはHTTPでソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。MyVectorサービスをご利用いただいている場合には、右側のリンクでソフトウォッチに追加することができます。

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