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Pocket Vector ソフトニュース - 2002.10.30
5面式単語カードFCFC Palm 5面式単語カードFCFC Palm 0.70
4択クイズ作成も可能な5面式暗記カードソフト
PalmOS フリーソフト
1つのカードに5種類の情報を登録できる暗記ソフト。問題+4つの選択肢の4択クイズ問題に対応している。PCで作成した問題集を追加できるほか、MIDIデータの再生も可能だ。


メイン画面
■ 百人一首を暗記中。決まり字から順に記憶を思い出すようにカードを参照することができる

「5面式単語カードFCFC Palm」は、問題/解答という表裏2面のカードと異なり、1カード5種類の情報で、バリエーション豊富な暗記法を試すことができるソフト。カードは「Flip」ボタンで情報を順に見ていくことが可能で、サンプルの「百人一首決まり字付き短縮版」なら「決まり字→上の句→下の句→メモ」の順、「上の句→下の句」の順など、さまざまな暗記方式を選択できる。順に関係なく情報を確認することも可能だ。

そのほかの操作も下部のボタンで行うことができ、出題を繰り返す「Res」、次のカードへ飛ぶ「Pass」、10枚ずつカードを前後する「+10」「-10」、カード出題の昇順/降順を切り替える「Nrm/Rev」などが用意されている(一部の機能はハードキーでも操作可)。

カード集の作成は、PC上でFCFファイルをエディタで編集し、PC版の「FCFC」でPDBファイルにコンバートすることで行える。編集時にMIDIシーケンスデータを付属すれば、各情報ごとにサウンドを鳴らすこともできる。

また、5面式の特徴を活かして、問題と4つの選択肢という4択クイズ形式の問題を出題することができる。解答時に正解/不正解のMIDIデータを設定することも可能だ。
◆その他のスクリーンショット
スクリーンショット スクリーンショット スクリーンショット
■ カード集の選択画面。新規に作成した問題はPC版の「FCFC」でコンバートしてインストールする
■ 「Flip」でカードを参照する順番は、ここから選択できる
■ カードをフル活用すれば4択問題の作成も可能。MIDIで正解音を鳴らすこともできる
reviewer's EYE 単語帳や暗記カードソフトはPDAの得意分野の一つだ。特にこのソフトの場合、一つのカード(問題)に対して関連する情報を多く入れることによって、さまざまな利用方法が考えられる。4択問題にすれば、英検やTOEIC、TOEFL、センター試験などの対策もバッチリだろう。文字の大きさを変えて表示できるところなど、インタフェース面にも優れている。

現在のバージョンでは実装されていない機能がいくつかあるが、それとは別に是非加えて欲しいのはランダムでの出題機能。紙のカードではできない機能なので、よりPDAならではのソフトになる。あと、ボタンを押したときの説明表示は、やはり日本語の方が瞬間的にわかりやすいので、日本語表記だとありがたいと思った。
(塩野貴之)

【作 者】 よし さん
【作者のホームページ】 http://homepage1.nifty.com/y/yspalm/
ソフト作者からひとこと
■ ソフトを開発しようと思った動機、背景

ボキャブラリーを増やす方法として、単語カードというものは昔から使われていて、 実際に私も作ってみたこともあるのですが、色々欠点もあり、満足の行く成果は得られませんでした。単語は例文と一緒に覚えなければなかなか使えるようにならないものですが、小さいカードでは例文が書き込めないし、ノート型の単語帳では日本語と英語が同時に見えてしまって自己テストがしにくいという問題があります。

Palmの日本語版が発売されるという事を知り、これを使えば今までの単語カードの問題点を解決した理想的な単語カードソフトを作ることができるだろうと考えました。まずWindows版を作り、自分で使ってみて「これは便利だ」と実感し、生徒さんにも使ってもらい好評を得ました(私は英語教師です)。しかし、Windows版では従来の単語カードのように持ち歩くことができません。そこで当初の目的であるPalm版の作成となりました。

最初このソフトは、5面式ではなく4面式でした。4という数字は、「単語」「意味」「例文」「例文の訳」の4つをワンセットで扱えるようにというところから出てきた数字です。しかし使っているうちに、4つの面を「問題」「選択肢1」「選択肢2」「選択肢3」に割り振れば3択クイズが作れることに気付きました。ならば5面式にして、TOEIC、TOEFL、英検等で出題される4択クイズに対応できるようにしよう、ということで5面式に改造しました。

■ 開発中に苦労した点

Palm用ソフトの開発は初めてで、データベースのフォーマットを理解するのに随分時間がかかりました。また、4択クイズで、正解なら「ぴんぽ〜ん」、間違いなら「ぶーっ」という音が出たら楽しいかなぁ、などということを思いついてしまったため、MIDIのフォーマットの勉強を一からすることになってしまい、さらに開発に時間がかかってしまいました。

■ ユーザにお勧めする使い方

私のホームページでは、いろいろなサンプルデータを公開していますが、自分用のデータは、やはり自分で作るのが何と言ってもお勧めです。特に外国語のボキャブラリーを増やしたい場合、他人の作った単語集では、自分にとって重要でない単語が多く含まれていたり、作成者は重要でないと判断して収録しなかったけれども自分にとっては重要な単語が含まれていなかったり、ということが当然起こります。自分にとって理想的な単語カードは、自分で自分用に作った単語カードです。

FCFCは、自分用のデータがテキストエディタで簡単に作れるように設計されています。ちょっと難しいと感じるかも知れませんが、それは最初だけです。試しに1つ作ってみたら、「何だ、簡単じゃん」と誰でも感じるはずです。どんどん自分用のデータを作って、どんどん活用してみてください。

■ 今後のバージョンアップ予定

Windows版では既に実現されている、重点的に覚えたいカードにマークを付ける「マーク機能」がPalm版でも使えるようになります。さらに、「ランダム機能」をWindows版、Palm版両方に付ける予定です。

(よし)
GO! DOWNLOAD
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページから、FTPまたはHTTPでソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。MyVectorサービスをご利用いただいている場合には、右側のリンクでソフトウォッチに追加することができます。
フリーソフト
5面式単語カードFCFC Palm 1.10 Winと連携,多彩なめくり方,4択クイズも作れ,MIDIシーケンサーも内蔵!! の単語カード (89K)



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