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Pocket Vector ソフトニュース - 2001.10.17 |
ZANAC 1.0
戦略性と演出に優れた名作シューティングゲームの復活版 ■PalmOS ■製品・試用可(1,500円) |
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80年代のシューティングゲームに革新をもたらした「ZANAC(ザナック)」のPalm移植版。サブウェポンの選択による戦略性と、スリルある緩急のついたスクロール演出が特徴だ。
「ZANAC」は、1986年に家庭向けハード用に制作され、システムの斬新さとゲーム性の良さで高い評価を得たシューティングゲーム。パワーアップのシステムやスクロール演出など、それ以後のシューティングゲームに大きな影響を与えた作品といえる。 はるか昔、ある有機知的生命体は巨大なシステムを作り上げた。そのシステムは「イコン(聖像)を正しく開いたものには知識を、誤ったものには攻撃を」という目的を持ち、その知的生命体が滅んだあとも活動を続けていた。ある日、人類は「イコン」を誤って開いてしまう。暴走し、殺戮装置と化したシステムを止めるべく、「新型戦闘攻撃機AFX-5810=ZANAC」は単独で戦い、勝利を収めた。しかし、システムは新たに戦火を広げてしまうことになる。そこで最新鋭の「AFX-6502-ZANAC改」が再度出撃する……というのがストーリーだ。プレイヤーは自機「ZANAC」を操作し、敵機械化軍団の中核ベース「アルクス」を破壊することがゲームの目的となる。 自機の操作は、8方向とショットボタン2つという通常のものに加え、このPalm版ではスタイラス操作が選択できる。また、ショットは通常のMANUALのほか、ボタンを押さず自動発射するAUTOと、ボタンを押すごとに発射と停止を切り替えるSWITCHが指定できるので、スタイラスで画面をなでるだけのプレイも可能だ。 自機の攻撃は、パワーチップを取るごとに性能が上がる「メインショット」と、0〜7の数字を取ることによって切り替わる「サブウェポン」の2種類がある。特に「サブウェポン」は、貫通弾やバリア効果のあるものなど性能が大きく違い、発射数にも制限があるので、状況によって取る番号を選択するという戦略が必要になる。 スクロールによる演出効果があるのも特徴で、急にスクロールが早くなったり、中ボスで一旦スクロールが止まったりと、緊張感のあるプレイが楽しめる。旧版当時に評価の高かったスピード感も、Palm上で忠実に再現されている。 ステージは全部で12面が用意されている。残機がなくなってしまうとゲームオーバーだが、コンティニューでサブウェポンとともに復活が可能。オプションとしてキー設定などのほか、NORMAL/HARD/V.HARDの難易度設定、サウンドボリューム調整が行える。 |
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MSXやファミコンのディスクシステムといった懐かしのハードで「名作」といわれた、あの「ZANAC」が満を持して(?)Palmに移植された。当時やりこんでいた筆者が気になったのは、やはり移植に関する忠実度だった。
レビューで触れたように、ステージを緩急つけて進む画面に当時誰もが惹かれ、のめり込んでいったものだ。その要素がどれほど忠実に再現されているか、という不安感があったが、実際にプレイしてみるとその不安は吹き飛んでしまった。高速スクロールと、停止してのボスとの対峙。プレイしてからは「ああ、そうそう」とか「これこれ」とか独り言をいいながら、当時プレイした様子をしみじみと思い起こすことができた。 加えて、Palmオリジナルのスタイラス操作にも注目したい。シューティングというと、連射、連射となりがちだが、むしろAUTOで自機移動とサブウェポンの選択に専念するほうが、この作品にはよいかもしれない(場合によって撃ちすぎない方がよいこともあるようだ)。 先日開催された2001年秋の「東京ゲームショウ」では、プレイステーション版のZANACが展示され、当時の子どもと現在の子どもが入り乱れて試遊台に群がっていた。見た目はり縦スクロールの見慣れたシューティングゲームの画面ではあるが、時代は変わっても楽しいものは楽しい、ということを強く感じさせられた。プレイしているとまったく古さを感じさせられず、どんどんその世界に引き込まれていってしまう。当時熱中した30歳前後のユーザはもちろん、まだプレイしたことのないユーザには特に楽しんでほしい。 (塩野貴之)
【作 者】 (株)コンパイル 【作者のホームページ】 http://www.compile.co.jp/ |
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