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Pocket Vector ソフトニュース - 2001.08.15

	TIDE for Palm　1.41 日本各地の沿岸を網羅した、海のレジャー必携の潮汐計算ソフト ■PalmOS　■フリーソフト

日本の各地域の潮汐データから、任意の日の潮時とその潮位を算出するソフト。日の出や日没、月齢などのデータも表示するほか、潮回りをカレンダー表示する機能も備えている。

■ 地域と日付を設定して「計算」をタップするだけで、潮汐に関するさまざまなデータを調べることができる

「TIDE for Palm」は、海釣りや潮干狩りなどで必要になる潮汐（潮の干満）の計算を簡単に行えるソフト。日本全国の主だった漁港や海岸の地域データ（136箇所）から、調べたい日を選ぶだけで、その日の潮汐データを表示する。データは、潮時（満潮/干潮時が2回ずつ）とそのときの潮位が算出され、一日の潮の満ち引きをグラフ表示することもできる。そのほか、日の出/日没時間や月齢も調べることも可能だ。

また、その日の潮の状態を表す「潮回り」（大潮/中潮/小潮/長潮/若潮とあり、干満の差の大きさや潮の停滞状況などで判定する）も算出され、月単位でカレンダー表示することもできる。このカレンダーを使えば、潮回りに合わせて釣りなどの日程を決めることも可能だ。

日本の主な地域データははじめから同梱されているが、作者のホームページでは、地方ごとの追加データベースが公開されており、それをインストールしておけばより詳しく目的地について潮汐計算ができる。また、データベースを編集するエディタも公開されている。

この時期、海などでの遊びが多くなるので釣りを趣味としている人たち以外でも簡単に計算ができるので、非常に有効な使い方ができるソフトだ。

◆その他のスクリーンショット

■ 視認性のよいグラフ表示。干満の差の大小などで潮回りが決まる（このグラフは大潮）	■ カレンダーには潮回りが記され、日程調整などで使用できる	■ データベース選択画面。追加データを加えればさらに詳しい情報が手に入る

	潮汐というとあまり馴染みのない人もいるかもしれないが、海釣りや潮干狩り、干満の激しい地域の海水浴など、海のレジャーをより楽しむには大事な要素だ。筆者も実際に釣りに行った際に持っていってみたところ、かなり有用な情報として活用することができた。潮回りなどは魚に大きく影響するので、これを知っているのと知らないのでは釣果が全然ちがってくる。地方別の詳細情報も追加データベースとして組み込むことができるので、データ量も申し分ない。また、夏だけに限らず、海岸で初日の出の時刻を調べるなど、さまざまな利用法があるだろう。海水浴シーズンもそろそろ終わりになるが、これから海に出かけるときには、ぜひともインストールして持っていきたいソフトだ。（塩野貴之）【作　者】ひろつく　さん【作者のホームページ】 http://www27.tok2.com/home/hirock/index.shtml

●ソフトを開発しようと思った動機、背景

釣りを行っていて釣れなくて移動する場合に利用しようと思い、CASL氏のTIDEforWINを移植しました。海に行く場合に持っていくと、釣り以外にも便利に使えると思います。

●開発中に苦労した点

Palmはコプロセッサが無く、浮動小数点の計算が遅いです。また、三角関数や平方根なども無いため、すべて書きました。また、計算時間が非常にかかるため、移植が完了した後はひたすら高速化を行いました。

●ユーザにお勧めする使い方

わたしのホームページで公開している追加データベースとTIDE DBEditorを使用して必要な場所のデータベースを作成すると、地域の選択が簡単になり、またメモリの節約にもなり使いやすくなります。

●今後のバージョンアップ予定

皆様からのご要望をいただければ、できるだけ実現しようと思います。

（ひろつく）

上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページから、FTPまたはHTTPでソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。MyVectorサービスをご利用いただいている場合には、右側のリンクでソフトウォッチに追加することができます。

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