Vector TOP PAGE PDAライブラリ ／ バックナンバー一覧

	Pocket Vector ソフトニュース - 2001.04.11

	Pocket将棋　1.4.1 Palmと対局する、カラーモデル対応の本格将棋ソフト ■PalmOS　■シェアウェア（1,200円）

	■Palmでコンピュータと将棋対局。いつでも手軽に対局が楽しめる コンピュータと対局する将棋ソフト。プレイヤーに合わせて、相手の強さの調節や駒落ちの設定ができる。カラーモデルに対応し、美しい画面でのプレイが楽しめるほか、Palmデバイスによってはジョグダイヤルでも操作できるのが特徴だ。 Pocket将棋は、分かりやすいインタフェースで、将棋を指したことがある人であれば何ら問題なくスムーズに対局が進められる将棋ソフトだ。千日手や持将棋などの引き分けに関するルールが省略されている点以外は、実際の将棋のルールとまったく同じなので、初心者から上級者まで楽しむことができる。 操作もスタイラスのタップだけで、駒の成る/成らないもダイアログ表示されるので、そこから選択すればよい。二歩や王手放置などの手は指せないようになっており、うっかり反則をしてしまうことはないので安心だ。「待った」機能もあり、2手前に戻って指し直すこともできる。また、ジョグダイヤルに対応しており（SONYのCLIEシリーズのみ）、ダイヤル操作だけでプレイすることも可能だ。 コンピュータの強さは7段階で調整が可能で、先手/後手の指定もできる。また、駒落ち設定（プレイヤー側のみ）では、平手/角落ち/飛車落ち/二枚落ち/四枚落ち/六枚落ちの6種類から選択することが可能だ。Palmで対局可能な将棋ソフトは珍しいため、手軽にいつでも将棋を楽しみたい、というユーザにはぜひお勧めしたいソフトだ。 ●

	将棋は年齢層を問わずいつの時代も人気があるゲームなので、Palm上でプレイできることに喜びを感じる人も多いだろう。定跡の甘さなどの点はあるものの、Palm上でこれだけ遊べる将棋ソフトを開発した作者にまずは敬意を表したい。今回紹介したバージョンは1.4.1と、今までに数多くのバージョンアップを重ねて作り上げられたものなので、今後もより強力な進化が期待できる。 筆者の意見としては、せっかくのPalm用ソフトウェアなので、今後は赤外線通信で人間同士の対戦や、棋譜の記録など、よりユーザフレンドリーなシステムが追加されることを期待したい。 （塩野貴之） 《スクリーンショット》　駒を成れる位置では、成る/成らないのダイアログが現れる 《スクリーンショット》　詰みの判定はコンピュータがやってくれる 《スクリーンショット》　設定では、コンピュータの強さや駒落ちなどを指定できる 【作　者】　TAKEMAE　さん 【作者のホームページ】　http://www.valley.ne.jp/~takemae/ 【備　考】試用期間中は40手まで対局が可能

	■ソフトを開発しようと思った動機、背景 約3年前にPalmを購入しました。PocketChessの存在を知り使ってみたところ、結構強くて驚きました。個人的な興味から長年に渡りコンピュータ将棋を研究してきていましたので、Palmでチェスができるなら将棋プログラムもできるのではないかと思い、開発をはじめました。 ■開発中に苦労した点 ３つありました。１つ目は32KBの壁です。最初gccで開発していましたが、開発していくうちにプログラムサイズが大きくなり、32KB先にブランチできないという32KBの壁にぶつかりました。gccでの解決方法がわからず、開発を断念しようと考えましたが、思い切ってCodeWarrior for Palmを購入し開発を続けました。CodeWarrior for Palmはマルチセグメントに対応していましたので、32KBより大きいプログラムを作成することができました。２つ目はダイナミックヒープ領域が小さい事でした。プログラムから動的に確保できるメモリ容量が40KB程度と小さく開発に苦労しました。３つ目は将棋の駒の表現です。小さな160x160ドットの画面で将棋の駒をどう表現するか駒のデザインに非常に苦労しました。 ■今後のバージョンアップ予定 次のような項目を計画しています。 高解像度対応 思考アルゴリズムの改良 人間対人間モードの追加 棋譜管理機能の追加 （TAKEMAE）
	上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページから、FTPまたはHTTPでソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。 （1,260円） Pocket将棋 2.0.1　Palmシリーズ対戦型将棋プログラム　(102K)